アベンジャーズ/エンドゲーム
原題: Avengers: Endgame
2019 · 3時間2分 · ハリウッド · ★ 8.2 (27,639件)
- アドベンチャー
- サイエンスフィクション
- アクション
破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続ける「アベンジャーズ」シリーズが、この春ついに完結。最凶最悪の敵"サノス"によって、人類の半分が消し去られ、最強チーム"アベンジャーズ"も崩壊してしまった。はたして失われた35億の人々と仲間を取り戻す方法はあるのか? 大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結したアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーたちに残されたのは、最強の絆だけ──。"今はここにいない"仲間のために、最後にして最大の逆襲が始まる!
3 行で分かる
スポイラーなし。物語の入口、観賞体験、観終わったあと。
- 1 サノスの指パッチンで宇宙の半分が消えた世界で、残されたアベンジャーズが「もう一度」を計画する。
- 2 10 年以上続いた MCU の物語が、過去と現在を行き来する大冒険で最終局面に向かう。
- 3 観終わったあと、長く付き合ったヒーローたちとの別れの余韻と、シリーズへの愛が胸に残る。
6軸スコア
この映画を観た観客の感情体験を6方向で分解。
なぜこのスコアか 余韻:トニーの「I am Iron Man」とスナップ死、「Avengers Assemble」、キャップがムジョルニアを振るう瞬間、ガモーラの犠牲ループ。MCU 10年集大成の感情爆発。
- レーダー凡例:
- 泣ける
- 怖い
- 笑える
- 頭を使う
- 没入度
- 余韻
※ prismflick 独自の 6 軸基準による評価です。観方や受け取り方は人によって異なります。 仕組みを見る →
観終わった感情
この映画を観た後に残る感情の手触り。
観終わったあと、長く付き合ったヒーローたちとの別れの余韻が残る。10 年以上の物語が一気に着地する感慨と高揚感。
深掘りレビュー
6軸スコアの根拠を、シーンの記憶ベースでもう一段深く。
どんな一本か
宇宙の半分が消えてから 5 年後、という意表を突く時間経過から始まる、MCU 第一章の完結編。182 分の長尺だが、構成は明快に三幕に割れている。敗北の後遺症を生きるヒーローたちの静かな前半、過去の名場面を裏側から再訪する中盤の「タイム・ハイスト」、そして全員集合の最終決戦。シリーズ 20 本以上を 1 本に着地させるという無茶を、最後までやり切った作品だ。
泣ける 3.5 の中身——アクション映画としては異例の数字
この数字の源は、戦闘ではなく「別れ」にある。10 年間スクリーンで付き合ってきたキャラクターたちが、それぞれの形で物語を降りていく。涙の量はシリーズへの愛着に比例する設計で、MCU を追ってきた人ほど終盤の 30 分は効く。中盤のタイム・ハイストも単なる回収劇ではなく、過去作の場面に「あの時こうだった」という記憶の重ね書きをしていく構造で、ノスタルジーが感情の下地を温め続ける。
笑える 2.5・頭を使う 2.0 という配合
深刻な題材のわりに、前半〜中盤は意外なほど笑いが多い。5 年間で変わり果てたソーの姿、過去の自分とすれ違う気まずさ。シリアスを湿らせないための笑いが要所に挟まる。タイムトラベルの理屈は「細かいことは聞くな」の精神で進むので、SF 的な厳密さを求めると肩透かしを食う。頭で観る映画ではなく、感情で観る映画だ。
合う気分・合わない気分
これ単体で観る映画ではない、というのが正直なところ。最低限インフィニティ・ウォーは直前に観ておきたいし、理想を言えば主要な単独作を数本通ってきた状態がベストだ。シリーズを追ってきた人にとっては、長い付き合いに区切りを付ける「卒業式」のような 182 分になる。
2〜3日後に残るもの
「アベンジャーズ、アッセンブル」の号令と、最後の静かな湖畔。シリーズ全体を見送った感慨が数日続く。余韻 3.5 は単発の映画としてではなく、10 年分の物語の幕引きとしての数字だ。
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