ブラックパンサー
原題: Black Panther
2018 · 2時間14分 · ハリウッド · ★ 7.4 (23,427件)
- アクション
- アドベンチャー
- サイエンスフィクション
若き国王ティ・チャラ、またの名を漆黒のヒーロー<ブラックパンサー>。2つの顔を持つ彼の使命は、祖国、超文明国家ワカンダの秘密である“ヴィブラニウム”を守ること。それは、世界を破壊するパワーを秘めた鉱石だった。突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラは、人類の未来をも脅かすこの秘密を守る使命を負う事になる。
3 行で分かる
スポイラーなし。物語の入口、観賞体験、観終わったあと。
- 1 アフリカの隠された王国ワカンダ。王の死後、息子ティ・チャラが新たな王として戴冠する。
- 2 従兄弟キルモンガーとの王位継承争いが、アイデンティティと植民地主義の問いを呼び込む。
- 3 観終わったあと、ワカンダの文化と音楽が、ヒーロー映画の枠を超えて胸に残る。
6軸スコア
この映画を観た観客の感情体験を6方向で分解。
なぜこのスコアか 余韻:キルモンガーの最期「Bury me in the ocean」、ワカンダ・フォーエヴァーの敬礼、シュリの研究室。アフロフューチャリズムを MCU に持ち込んだ。
- レーダー凡例:
- 泣ける
- 怖い
- 笑える
- 頭を使う
- 没入度
- 余韻
※ prismflick 独自の 6 軸基準による評価です。観方や受け取り方は人によって異なります。 仕組みを見る →
深掘りレビュー
6軸スコアの根拠を、シーンの記憶ベースでもう一段深く。
どんな一本か
アフリカの隠れた超技術国家ワカンダを舞台に、新王ティ・チャラの戴冠と、王位への挑戦者キルモンガーとの対決を描く 2018 年作。ヒーロー映画として初めてアカデミー作品賞にノミネートされ、アフロフューチャリズムの美学を世界規模の興行に乗せた文化的事件でもあった。
没入度 4.0 の根拠
本作の最大の資産はワカンダという「場所」だ。ヴィブラニウムの鉱脈の上に築かれた都市、部族ごとの衣装と儀式、シュリの研究室のガジェット。サバンナの伝統と SF が違和感なく同居する世界観は、MCU の中でも独立した手触りを持つ。滝での王位決闘の儀式など、ヒーロー映画に民俗的な重力を持ち込んだことへの 4.0 である。
余韻 3.0 の中心はヴィラン
この映画で数日後まで残るのは、敵役キルモンガーだ。彼の主張——ワカンダは同胞が苦しむ間、繁栄を隠して傍観してきた——は単純に論破できない正しさを含んでいて、最期の「海に沈めてくれ。船から飛び込んだ祖先たちと同じように」という台詞は、MCU 全ヴィランの中でも突出した重みを持つ。主人公が敵の問いを引き受けて政策を変える、という結末も含めて余韻 3.0 の核になっている。
合う気分・合わない気分
ビジュアルと音楽(ケンドリック・ラマー監修のサウンドトラック)ごと浴びたい夜に。アクションの手数を求めると中盤はやや会話劇寄りに感じるはずだ。怖い 1.0・泣ける 2.5、刺激より品格で観せるタイプである。
2〜3日後に残るもの
腕を交差させる「ワカンダ・フォーエヴァー」の敬礼、夕日を見ながらのキルモンガーの最期。そして「正しさは誰の側にもある」という、ヒーロー映画にしては苦い問いが残る。
配信先
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