マトリックス
原題: The Matrix
1999 · 2時間16分 · ハリウッド · ★ 8.2 (27,788件)
- アクション
- サイエンスフィクション
トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社に勤めるプログラマである。しかし彼には天才ハッカー、ネオというもう一つの顔があった。ある日、彼はとある人物から連絡を受け、警察に追われる。そして彼から衝撃的な世界の真実を告げられた。
3 行で分かる
スポイラーなし。物語の入口、観賞体験、観終わったあと。
- 1 平凡なプログラマー、ネオの前に「赤い薬と青い薬、どちらを飲むか」という選択肢が突きつけられる。
- 2 我々が当たり前だと思っている現実が、実はコンピュータが見せている夢だったとしたら?
- 3 観終わったあと、世界の見え方が少し変わる。マトリックスから抜け出した気分がしばらく続く。
6軸スコア
この映画を観た観客の感情体験を6方向で分解。
なぜこのスコアか 余韻:赤い薬と青い薬、バレットタイム、「There is no spoon」、エージェント・スミス。仮想現実の哲学とアクションの融合、後の SF に影響大。
- レーダー凡例:
- 泣ける
- 怖い
- 笑える
- 頭を使う
- 没入度
- 余韻
※ prismflick 独自の 6 軸基準による評価です。観方や受け取り方は人によって異なります。 仕組みを見る →
観終わった感情
この映画を観た後に残る感情の手触り。
観終わったあと、世界の見え方が少し変わる。現実とは何かを問う知的興奮と、革命的な映像表現の記憶が長く残る。
深掘りレビュー
6軸スコアの根拠を、シーンの記憶ベースでもう一段深く。
どんな一本か
昼はプログラマー、夜はハッカーの男が「この世界は作りものだ」と知らされる。1999 年の公開以来、後続の SF アクションが何百回と引用してきた原典であり、いま観ても古びていないのは、映像の発明と哲学の問いが同じ一本の中で噛み合っているからだ。弾丸をのけぞってかわすバレットタイムは、単なる見せ場ではなく「仮想世界の物理法則は書き換えられる」という設定の視覚化になっている。
頭を使う 4.5 の根拠
赤い薬と青い薬の選択が突きつけるのは「心地よい嘘と、つらい真実のどちらを選ぶか」という問いだ。仮想現実、機械と人間、預言と自由意志。哲学の教材として使われ続けるだけの密度があるが、5.0 にしなかったのは、物語自体は「選ばれし者」の成長譚として明快に設計されていて、理解に迷う構造ではないから。考えさせるが、置いていきはしない。この匙加減が世界的ヒットの理由でもある。
没入度 4.5・余韻 4.5 の中身
緑色のコードが流れる画面、革コートと色付きサングラス、ビルの間を跳ぶ身体。世界観の美学が隅々まで統一されていて、「マトリックスっぽい」と言えば誰にでも通じる視覚言語を作ってしまった。余韻 4.5 は、観終わったあとの通勤電車で「この風景も作りものかもしれない」と一瞬思ってしまう、あの感覚の数字だ。
合う気分・合わない気分
アクションと思考実験を同時に楽しみたい夜に最適。泣ける 1.0・笑える 1.5 の通り、感情を揺らしにくる映画ではないので、温かいものを観たい気分には向かない。SF 映画の教養として一度は通っておきたい一本でもある。
2〜3日後に残るもの
「スプーンはない」という子どもの言葉、のけぞるネオの残像。そして赤い薬と青い薬、自分ならどちらを飲むかという問いが、ふとした時に戻ってくる。
配信先
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