デッドプール
原題: Deadpool
2016 · 1時間48分 · ハリウッド · ★ 7.6 (32,662件)
- アクション
- アドベンチャー
- コメディ
ウェイド・ウィルソンは、以前は優秀な特殊部隊の傭兵として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。
3 行で分かる
スポイラーなし。物語の入口、観賞体験、観終わったあと。
- 1 末期癌の傭兵ウェイドが、人体実験で不死身の体と醜い顔を手に入れる。
- 2 第四の壁を破り、観客に話しかけながら復讐とロマンスを並行で進めるメタなアクション。
- 3 観終わったあと、口角が下がらない。R 指定の自由さがある種の解放感を残す。
6軸スコア
この映画を観た観客の感情体験を6方向で分解。
なぜこのスコアか 余韻:第四の壁を破る悪態、テーマ曲のチャラさ。下品で饒舌、爆笑必至の異色ヒーロー。
- レーダー凡例:
- 泣ける
- 怖い
- 笑える
- 頭を使う
- 没入度
- 余韻
※ prismflick 独自の 6 軸基準による評価です。観方や受け取り方は人によって異なります。 仕組みを見る →
観終わった感情
この映画を観た後に残る感情の手触り。
観終わったあと、口角が下がらない。観客に話しかけてくる主人公の軽さが、しばらく頭に残る。
深掘りレビュー
6軸スコアの根拠を、シーンの記憶ベースでもう一段深く。
どんな一本か
末期癌の傭兵が怪しい人体実験で不死身になり、自分を醜く変えた男に復讐する——筋だけ書けば暗い話だが、主人公が冒頭からカメラ目線で観客に話しかけてくる時点で、すべてが冗談の対象になる。ヒーロー映画の約束事、自分の出演作、製作費の少なさまでネタにする R 指定コメディで、2016 年に「ヒーロー映画はこんなに自由でいい」と証明してみせた一本だ。
笑える 5.0——当サイトでも数少ない満点
笑える 5.0 は「コメディとして作られ、実際に声を出して笑う」作品にしか付けない。本作は全編がギャグの密度で設計されている。第四の壁を破るメタ発言、オープニングクレジットからふざけ倒すテロップ、下品な軽口の連射。日本語字幕でも十分笑えるが、アメコミ映画の知識があるほどネタの命中率が上がる構造になっている。
余韻 1.5——そして、それでいい
正直な数字も書いておく。観終わって数日後に残るものは、ほとんどない。プロットはシンプルな復讐譚で、感動も問いも持ち帰らせない設計だ(泣ける 1.0、頭を使う 1.5)。だが当サイトの 6 軸は「全部高いほど良い」仕組みではない。笑える 5.0 と余韻 1.5 という極端な凹凸は、「今夜笑いたい」という目的に対して最短距離の道具であることを示している。
合う気分・合わない気分
ストレスが溜まって、行儀の良いものを観たくない夜に最適。下ネタと流血ギャグへの耐性は必須で、子どもや家族と観る映画ではまったくない。ヒーロー映画に食傷気味の人ほど効く、という逆説的な処方箋でもある。
2〜3日後に残るもの
赤いスーツでソファに寝そべるポーズと、いくつかの引用したくなる悪態。それだけ残れば、この映画は目的を 100% 果たしている。
配信先
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