アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
原題: Avengers: Infinity War
2018 · 2時間30分 · ハリウッド · ★ 8.2 (31,873件)
- アドベンチャー
- アクション
- サイエンスフィクション
宇宙において最凶・最悪の存在であるサノスが、自身の野望の実現に向けて立ち上がる。それは宇宙で生きている者の半分を葬り去り、“バランスの取れた宇宙”を実現するというもの。サノスはそのために、6つそろえればその野望を叶えることができる“インフィニティ・ストーン”を集め始める。サノスはまず、ソーとハルクが乗ったアスガルドの宇宙船を襲い、やがてドクター・ストレンジらがいる地球のニューヨークにも襲い掛かる。
3 行で分かる
スポイラーなし。物語の入口、観賞体験、観終わったあと。
- 1 宇宙の半分を消すために、紫の巨人サノスが 6 つのインフィニティ・ストーンを集めに動き出す。
- 2 アベンジャーズと銀河の守護者たちが、それぞれの場所でサノスとの戦いに敗北を重ねていく。
- 3 観終わったあと、衝撃のラストと続編への期待が混じり合う余韻が、長く頭から離れない。
6軸スコア
この映画を観た観客の感情体験を6方向で分解。
なぜこのスコアか 余韻:サノスの指鳴らし、Mr. Stark I don't feel so good、ガモーラの犠牲、ヴィジョン破壊。MCU 10年の集大成。
- レーダー凡例:
- 泣ける
- 怖い
- 笑える
- 頭を使う
- 没入度
- 余韻
※ prismflick 独自の 6 軸基準による評価です。観方や受け取り方は人によって異なります。 仕組みを見る →
観終わった感情
この映画を観た後に残る感情の手触り。
観終わったあと、衝撃のラストと続編への期待が混じり合う余韻が残る。MCU の世界に久しぶりに引き込まれる一本。
深掘りレビュー
6軸スコアの根拠を、シーンの記憶ベースでもう一段深く。
どんな一本か
10 年かけて積み上げた MCU のヒーロー全員を投入しながら、本作の実質的な主役はサノスだ。宇宙の半分を消すという目的のために淡々とストーンを集めていく巨人の行程を軸に、ヒーローたちは各地で迎え撃つ側に回る。「悪役の旅路」として組み立てられた構成が、お祭り映画になりがちな全員集合ものに、ずっしりした重さを与えている。
没入度 4.5・余韻 4.0 の根拠
150 分で戦場は地球とタイタン、ヴォーミアほか複数の惑星を行き来するのに、どの線も置き去りにならない。交通整理の精度がそのまま没入度 4.5 の数字になっている。そして余韻 4.0 の源は、言うまでもなくあのラストだ。ヒーロー映画は最後に勝つ、という観客の無意識の前提を、静かな灰とともに裏切って終わる。劇場が沈黙したまま明転した 2018 年の体験は、シリーズ映画の「途中の一本」が残せる余韻の最大値だったと思う。
泣ける 3.0 の中身
涙の軸は敗北の積み重ねにある。ヴォーミアでサノスが払う代償、消えていく仲間に取り乱す若いヒーロー。特に終盤の「消滅」は、誰が消えるかをよく知っている観客ほど効く設計で、シリーズを追ってきた時間そのものが涙腺の燃料になる。
合う気分・合わない気分
前提知識が要る映画であることは正直に書いておきたい。最低でもアベンジャーズ 1 作目とガーディアンズを観ていないと、人間関係の網がほどけない。シリーズを追ってきた人には、その投資が一気に回収される豪華さがある。スカッとした勝利を観たい夜には向かない。これは「負ける話」だ。
2〜3日後に残るもの
夕陽を眺めて腰を下ろすサノスの背中と、静かすぎるエンドロール。「続きを早く」という飢餓感も含めて、この映画の余韻は次作エンドゲームとセットで完成する。
配信先
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